2021年ビットコイントレードを始める方向け基礎知識【初心者向け】
ビットコインのようなボラの高い仮想通貨は危険すぎる!なんて思われている方の多いでしょう。でも、ちゃんとした知識を身に着けて、少しでもチャートをみれるようになるだけで勝率はあがります。もちろんロットを多くしたりレバレッジを高くすることはお勧めできません。ちゃんと資金管理した上でトレードに臨みましょう!
はじめに
記事を読んで頂きありがとうございます。感謝致します。
働き方改革2年目に突入する2020年。副業解禁の時代に投資を始めてみたいと思われている方も少なくないと思います。
「株」「FX」に次ぐ第三の投資案件となった「仮想通貨」ですが、日本における保有率は3%に満たない状況です。一方でその認知率は80%を超えており、今後、法整備やセキュリティ対策、ハッキングに対する補償等が進むことで投資目的での購入者が増えていくことは必然と考えています。
この記事では仮想通貨投資で失敗しないための基本知識やお役立ち情報について記載しています。今後も有用な情報があれば加筆していきますのでよろしくお願い致します。
1.2020年代は仮想通貨の10年となる
仮想通貨市場は2017年のバブル、2018年の暴落を経て、2019年は海外では機関投資家向けのプラットフォームや、ビットコインの金融商品が多く創出され、各国での法整備も進んだ1年でした。
2020年代は間違いなく仮想通貨の10年になることを確信しています。
2.そもそもビットコインとは?
ここからは仮想通貨は代表するビットコインを軸に話をしていきます。
まずビットコインとは何かを理解する前に「お金」とは何かについて確認しましょう。
「お金」とはそれと等価値のものと引換ができるものであり、発行した組織に寄せる信頼の上に成り立っています。日本の法定通貨はトークン(硬貨や紙幣)とクレジットに二分されます。
クレジットは物理的なものがなく、コンピューターに記録されたただのデータです。日本で供給されている1300兆円のお金のうち9割は預金であり、ただの「情報」として管理されているにすぎません。
このようにお金の本質は「情報」です。ビットコインもその中で誕生した「情報」になります。
ビットコインが面白いのは発行者がおらず、その取引記録をインターネット上の公開台帳に記録している点です。従来の金融システムは中央集権で、融資によってバブルを発生させ、はじけたバブルを税金で救済するといった経済危機を生んでしまいます。
ビットコインはこのような現代金融システムを根本から刷新するために作られたものだと言えます。
ビットコインの最小単位をご存知でしょうか?最小単位は小数点第8位まで分割でき0.00000001BTCを1サトシと呼びます。サトシとはビットコインの発明者サトシ・ナカモトからきています。そんなビットコインの特徴は以下の通りです。
・国家や中央銀行が存在しない。
・預金や現金等の裏付けがない。
・供給量に限りがあり希少価値が高い。
・世界中の30以上の通貨と交換可能。
・国際送金が格安で可能。
・現金のように匿名で取引できる。
匿名で取引可能なゆえにマネーロンダリングが問題となり各国で規制が厳格になってきているのが現状です。
最近電子マネーが流行ってますね!PayPayとかすごい勢いで普及してます。では仮想通貨と電子マネーの違いってなんでしょうか?
電子マネーは預金の情報をICカードやサーバーに記録してお金の形をかえたものです。発行者が負債をおっており、個人間で流通することはありません。
ビットコインは電子的な決済手段としては電子マネーと同じです。でも発行者がいないので、特定の誰かの負債ではありません。
10分おきに新しいビットコインが生成され誰とでも交換でき、転々と流通します。ビットコインはインターネット上のコンピュータ同士で情報処理を分散して成り立っているのです。
ちょっと難しくなってきましたね。なんとなくイメージがつかめればOKです!
仮想通貨の中においてビットコインのシェア(ドミナンスとよく言われます)は現在70%近くあります。
対して残りの30%の仮想通貨は総じてアルトコイン(Alternative Coin=代替のコイン)と呼ばれています。
世の中にどんな仮想通貨があるかはCoinMarketCapというサイトで確認できます。価格や時価総額、価格変動率なども確認できる便利なサイトです。
3.トレードの前に最低限知っておきたいこと
3-1.販売所と取引所の違いを理解しよう
「販売所」とは文字通り仮想通貨の販売を行っている会社と売買を行うことです。
販売所が設定している価格で売買ができますが、買う値段と売る値段が異なるという点に注意が必要です。
下はGMOコインの販売所ですがビットコインだと購入価格が売却価格より3万円以上高くなっています。上がる前提で大量購入する場合以外に販売所で購入するメリットはないと思います。
一方「取引所」とは、売りたい人と、買いたい人との間で取引を行うものです。
需要と供給で成り立っているため買いたい人がいなければ売れませんし、売りたい人がいないと買えませんが、価格は自分で設定することができます。
下はGMOコインの取引板です。売りたい人の価格と枚数、買いたい人の価格と枚数が一覧で表示されており、真ん中が最後に約定した価格になります。
3-2.手数料の安い取引所を選ぼう
仮想通貨取引所は売買手数料が発生します。無料のところもあれば有料のところもありますので取引所のホームページで確認しましょう。
3-3.指値と成り行きを理解しよう
指値(maker)とはあらかじめ自分が買いたい、もしくは売りたい価格を板に出しておいて、買い手、売り手がついたときに約定するやり方です。
成り行き(taker)とは今買える、売れる価格ですぐに約定するやり方です。
指値のほうが手数料が安く成り行きのほうが手数料が高いのが一般的です。
3-4.売りを覚えよう
トレードというとまず買って値段が上がったら売るという感覚が一般的ですが、売りから入ることもできます。
売りから入るってどういうことでしょうか?
これは最初に取引所から仮想通貨を借りて売ることを意味します。借りているのでどこかで返す必要があります。
このため、借りて売った値段より下がったときに買い戻して返済することで利益を得ることができるのです。
例えばビットコインを80万で売ります。暴落がおこり70万になったときに買い戻すことで10万の利益を得ることができるのです。
3-5.「現物取引」「信用取引」「FX」の違いを理解しよう
「現物取引」では仮想通貨の現物を自分のお金で売買します。買った仮想通貨は自分のものなので送金もできます。
将来的な値上がりを期待するのであれば現物を買って保有しておくことをお勧めします。
「信用取引」では仮想通貨の現物を取引所からお金を借りて売買します。借りものなので送金はできません。
「信用買い」だとお金を借りて仮想通貨を買い、期日までに売ってお金を返す必要があります。
「信用売り」だと仮想通貨を借りて売却してお金をもらい、期日までに仮想通貨を買い戻して返す必要があります。ここでレバレッジという言葉がでてきます。
1BTC=100万円としたときに、レバレッジ4倍だと25万円借りれば1BTC買うことができます。ですが、25万以上値下がりするとロスカットといって強制的に決済され損失となります。
「FX」は現物ではなく、架空の取引です。現物ではないので送金もできません。架空のものについて売買し利益を得るものになります。
架空が故に現物と価格の乖離が発生します。
現物が1BTC=100万円のときFXで1BTC=105万円(買いが優勢)になると、この価格差を埋めるべく、数時間に1回買いを入れている人に手数料が発生します。これをスワップといいます。
逆に現物が1BTC=100万円のときFXで1BTC=95万円(売りが優勢)になると売りを入れている人に手数料が発生します。
この手数料が大きいほど、買いや売りに勢いがあることになります。
取引所によって上記3種類の取引形態の有無があるので、口座開設前に確認しておきましょう。
4.これを意識するだけで勝率UP↑
トレードは上がるか下がるかの二択しかありません。言い換えると50%の確立で勝てますし負けます。
この究極の選択で意識すべきポイントを書きます。これを意識するだけで勝率がUPします。
4-1.上がっているときに買わない、下がっているときに売らない
これはどうしてもやりがちなことです。価格が急上昇すると乗り遅れてはいけない!という人間心理が働き、つい飛び乗って買ってしまい、その後急落して高値つかみとなるケースが多分にあります。
また、わざと上げておいて叩き落すような大口もいますので、相場の急変には飛び乗らずに見送るのが負けないコツといえます。
4-2.チャートを確認しよう
今の価格が高いのか安いのか、今後上がるのか下がるのかは板をみてもわかりません。こんな時はチャートをみて全体を確認しましょう。
取引所のチャートでもいいですが、Trading Viewというチャートサイトで確認することをお勧めします。チャートでは4時間足を重視する方が多いようですが、ご自身のトレードスタイルに合わせて調整してみて下さい。
またチャートにはインジゲーターという分析指標が数多くあります。少なくとも以下のインジゲーターを知っておくことで勝率があがります。
4-2-1.移動平均線
移動平均線は一定期間の平均価格を計算し線でつないだものです。
短期トレード(スキャルピング、デイトレード)では5~25日、長期トレード(スイングトレード)では75~200日の移動平均線を意識します。この移動平均線がレジスタンスとして機能することはよくあることです。
2020年1月4日の日足のチャートに25日(水色)、75日(黄色)、200日(紫色)の移動平均線を表してみました。直近2回は25日の移動平均を上抜けしていますが翌日には押し戻されており、現在3回目の上抜けチャレンジ中ということがわかりますね。
4-2-2.一目均衡表
「雲」と呼ばれるこのインジゲーターは簡単にいうと価格の抵抗帯を表すものです。雲が分厚いほど抵抗が強く、薄いほど抵抗が弱いことを表します。
時々雲がねじれて薄くなっているポイントがあり、ここを狙って上昇、下落が起こることがあることを覚えておきましょう。
4-2-3.MACD
MACD(移動平均収束拡散手法)とは短期の移動平均線と中長期の移動平均線を使用することで、買いと売りを判断する手法です。
MACDは基本となる線「MACD」と、MACDの移動平均線である「シグナル」と呼ばれる2本の線の推移で相場を判断します。
①「MACD」(水色)が下向き(右肩下がり)で、「シグナル」(赤色)が「MACD」より上にある時、相場は弱いので買うのは控えましょう。
②「MACD」の調整がなだらかになり、「シグナル」を上抜けることを「ゴールデンクロス」といい買いのタイミングとなります。「MACD」が上向き(右肩上がり)で、「シグナル」を上回っている時は相場が強いことを表します。
③「MACD」の上昇がなだらかになり、「シグナル」を下抜けること「デッドクロス」といい売りのタイミングとなります。
4-2-4.RSI
RSI(相対力指数)は買われすぎか、売られすぎかを判断するための指標です。
数値は0~100で表され、一般的に70~80%以上で買われすぎ、20~30%以下で売られすぎと判断されます。
ビットコインバブルが巻き起こった2017年12月はRSIが90を超える日があり異常事態でした。逆に暴落が起こった2018年11月はRSIが10に近づていたこともあります。
RSIが高いときの購入は要注意です。
4-2-5.フィボナッチリトレースメント
フィボナッチとは、イタリアの数学者レオナルド・フィボナッチ氏が研究した「フィボナッチ級数」を意味し、リトレースメントとは「後戻りする」といった意味です。
フィボナッチリトレースメントでは、フィボナッチ比率に基づいた38.2%、61.8%の水準がよく用いられ、価格がどこまで上がるか、もしくは下がるかの目安とされます。
強いトレンドの場合は、38.2%前後の戻りにとどまり、弱いトレンドの場合は、半値戻し50.0%、又は61.8%前後まで戻ります。それ以上戻った場合には、トレンドの起点となったポイントまで全て戻るという考え方が一般的です。
2020年1月10日のチャートでは強い上昇からの戻りで38.2%ラインまで下げてからの反転となっています。
4-3.時には大局をみる
以下はビットコインの月足です。これをみるとMACDがデッドクロスしておりここから数か月は下落していくようにみてとれます。
このように直近の値動きだけでなく大きな流れをみると現在のトレンドを確認できるのでます。
4-4.ファンダメンタルズは知っていて損はしない
ファンダメンタルズとは、相場に影響を与えるようなニュースだと思って下さい。暴騰、暴落の陰には必ず何かのファンダメンタルズがあります。
直近の主なファンダメンタルズを振り返ってみましょう。
①2017年9月(暴落):中国の仮想通貨取引禁止
②2018年4月(暴騰):ビットコインがイスラム圏のコミュニティに認められ、多くの人々がビットコインをことができるようになる
③2018年11月(暴落):ビットコインキャッシュのハードフォークに伴う意見対立
④2019年10月(暴騰):習近平中国国家主席によるブロックチェーン推進発言
ファンダメンタルズはいつも後出しで事前に情報をキャッチすることは難しいですがトレードに関係なく業界動向にアンテナを張っておくのは重要です。
ありがたいことに最近はLINEでニュース配信してくれるコンテンツが増えています。以下に私のお勧めを張っておきます。
4-5.世界のトップトレーダーの動向を参考にしよう
世界のトップトレーダーが現在どちらのポジションをもっているかは非常に参考になります。
世界最大手の仮想通貨取引所「Bitmex」を制するものは仮想通貨を制するといわれており、このBitmexのトップトレーダーのポジションを公開しているサイト(Bitmexリーダーボード)があります。
毎日21時過ぎに更新されるのでリアルタイムではありませんが、ロング・ショートのどちらのポジションをもっているかが一覧で分かるようになっています。
迷った時のポジション取りの参考にしてみましょう。
4-6.ハッシュレートは価格に影響する
ハッシュレートとはマイニングを行う際の1秒あたりの計算力のことです。
マイナーが増え、マイニング用のコンピュータが進化してハッシュレートがあがると、ビットコインの採掘速度難易度があがり、ハッシュレートがさがると難易度がさがるよう調整されます。
調整というのは、ビットコインのブロックチェーンのブロックが生成される間隔を10分になるようにすることです。
難易度が上がると価格が下がり、下がると価格があがるというのがこれまでの傾向です。
難易度の変化はBTC.comというサイトで確認できますので、参考にしてみましょう。Changeという列が難易度の変化を表しています、
5.その他オカルト情報
5-1.6がつく日は要注意
6は不吉な数字と言われており暴落が起こるときは日は6が絡んでいます。
・仮想通貨バブルの終焉、セリクラが起こった日:2018年2月6日
・長期レジスタンスだった6000ドル決壊による大暴落:2018年11月13日(1+1+1+3=6)
・ディセンディングトライアングル決壊による大暴落:2019年9月24日(2+4=6)
5-2.毎年1月、2月に最高値、最安値を記録している
ビットコインは毎年1月にその年の最安値をつける傾向があります。言い換えると1月が絶好の買い場と言えますね。
2011年:1月6日(最安値)
2012年:1月31日(最安値)
2013年:1月2日(最安値)
2014年:1月6日(最高値)
2015年:1月14日(最安値)
2016年:1月16日(最安値)
2017年:1月12日(最安値)
2018年:1月6日(最高値)
2019年:2月6日(最安値)
2020年:???
5-3.相場の転換点は114日周期でやってくる
ビットコイン相場の大きな転換点はおよそ114日周期でやってくるという統計があります。
2019年6月5日:13000ドルまでの上昇起点
2019年9月24日:1500ドル幅での大下落
2020年1月14日:上昇トレンドへの転換
次回は2020年5月7日あたりなので半減期明けからの下落開始と予想されますね。
6.長くトレードし続けるために
6-1.資金管理について
言わずもがな投資は自己責任です。
自己責任が故に資金管理は重要です。
ハイレバレッジで一撃!も夢がありますが、あくまで収入を増やしたいと純粋に思われる方は、
1回のトレードで失ってもよい金額を資金全体の3~5%を目安としましょう。
例えば100万円の資金があれば3~5万円となります。
日本国内の取引所のレバレッジは現在4倍までとなっているので5万×4=20万、現在1BTCがおよそ80万円なので0.25BTCまでの取引となります。このくらいを目安にトレードするのがよいでしょう。
6-2.損切を恐れるな
誰しも損はしたくないので、買値より下がると「上がるまで待とう」と思ってしまいます。
結果的に買値まで戻ることはなく、下がりきったところで泣く泣く売ってしまうことが多分にあります。
予めここまで下がったら損切するというラインを設けておくことが結果的に負けないコツです。
7.相場の格言
最後に私の好きな相場の格言をいくつかご紹介します。
「頭と尻尾はくれてやれ」
底値(尻尾)と天井(頭)は誰かにくれてやる気持ちで上下に少し余裕を持って、確実に利益を確保できる価格で決済することが必要とういうことです。
「みんながどん欲な時に恐怖心を抱き、みんなが恐怖心を抱いている時にどん欲であれ。」
みんなと同じように動いていては、みんなと同じような利益しか生めない。大衆心理を逆手に取って投資することが重要ということです。
8.フォローしたいSNS
トレードについて発信している方がたくさんいらっしゃいますが、すごく参考になる方を上げてみます、是非フォローしてみて下さい。今後もよいと思った方は適宜リストアップさせて頂きます。
<youtube>
プロトレーダーはじめちゃんの仮想通貨はじめましょう!
<twitter>
投資家本田さん@仮想通貨女子
いかがでしたでしょうか?冒頭にも書きましたが2020年代は仮想通貨の10年となります。最初は1000円からでもいいですのでとにかくやってみることをお勧めします!
9.鉄板のチャートパターン
ビットコインの日足のチャートで確認された代表的なチャートパターンを上げてみました。
4時間足でもよいのでこのようなパターンを形成していないかはチェックしてみましょう。
<上げパターン>
逆三尊(ヘッドアンドショルダー)
2018年7月
2020年1月
ダブルボトム
2018年4月
2019年2月
<下げパターン>
三尊天井
2019年8月
ダブルトップ
2018年2月
ディセンディングトライアングル
2018年11月
2019年10